【笑顔ビジネス⑤】 笑顔は口元から始まる

「人は目を見て話す」とよく言われますが、実は第一印象を大きく左右するのは口元です。

サングラス姿の人に会うと、どこか怖い印象を受けることがあります。目元が隠れているため、表情が読み取りにくいからです。

ところが、タモリさんは長年サングラス姿のまま、多くの人に親しまれてきました。

その理由の一つは、口角が自然に上がっていることです。目元が見えなくても、口元が笑顔なので安心感を与えてくれるのです。

以前、私が『笑っていいとも!』に出演した際、番組スタッフの方から興味深い話を伺いました。

タモリさんは、日頃から口角を上げることを意識し、手で口元をさすることもあるそうです。

笑顔は生まれつきではなく、意識して磨くことができる技術なのです。

<笑顔の口元をつくる3つのポイント>

① 口元を隠しすぎない

感染症対策など、マスクが必要な場面もあります。しかし、人と心を通わせる場面では、口元が見えることはとても大切です。

人は口元の動きから感情を読み取っています。口元が見えるだけで、安心感や親しみやすさは大きく変わります。

② 口角を少し上げる

日本人は真顔になると、口角が下がり気味の人が少なくありません。

ところが、口角を少し上げるだけで表情は驚くほど柔らかくなります。

さらに、大脳生理学の研究では、口角を上げることで脳が「楽しい」と感じ、実際に気分も前向きになることがわかっています。

口角を上げる練習には、「うれしい」「楽しい」「おいしい」など、「イ」の音で終わる言葉を声に出してみるのがおすすめです。

自然と笑顔の口元ができあがります。

③ 歯を少し見せる

笑顔では、歯が少し見えるだけで表情がぐっと明るくなります。

歯を見せるということは、自分の感情を相手に開くことでもあります。

鏡の前で笑ってみてください。

上の歯が8本くらい見えれば、自然な笑顔です。さらに10本ほど見えるようになると、より明るく魅力的な印象になります。

長年、笑顔研修を続けてきて感じるのは、「歯並びが気になって笑えない」という方が意外に多いことです。

しかし、笑顔を隠してしまうのは本当にもったいないことです。

もし歯並びが気になるのであれば、矯正という選択肢もあります。

笑顔は一生使える最高のコミュニケーションです。そのための投資は、決して高くないと私は思います。

笑顔は才能ではありません。

笑顔が素敵な人は、生まれつき笑顔なのではありません。

毎日少しだけ口角を上げることを意識し、人と会うときには笑顔で接する。その積み重ねが、自然で魅力的な笑顔を育てていくのです。

笑顔は才能ではなく、習慣です。

口元を少し変えるだけで、相手の反応が変わります。

そして、その反応がまたあなたを笑顔にしてくれます。

笑顔は、人を幸せにするだけでなく、自分自身も幸せにしてくれる最高のコミュニケーション技術なのです。